米国でセブン―イレブンと言えば、「スラーピー」なしに語れない。高フルクトース・コーンシロップ(異性化糖)に香料と炭酸水を混ぜたレインボー色の飲料(完全な液体でも固体でもないフローズンドリンク)はコンビニエンスストアの定番商品だ。手軽さと甘さ、カラフルさ、1~2ドル(約154~308円)程度の安さが受けている。スラーピーは一大ビジネスでもある。このドリンクの元祖(1960年代に「アイシー」として発売し、後にスラーピーと改名)を生み出したセブン―イレブンでは2023年の販売数が1億5300万杯に達し、800億ドル規模のコンビニ帝国を支える土台となっている。セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京)の傘下にあるセブン―イレブンは、世界19カ国で8万5000店舗を展開している。24時間営業の照明の下に陳列される商品の幅広さもそれに負けていない。ポテトチップスや漂白剤、たばこ、サングラス、パワーステアリング専用のオイルなど、何でも置いている。
セブンイレブンを欲しがる理由
太平洋を挟んで買収合戦が繰り広げられる背景には何が
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