米実業家イーロン・マスク氏は、中国政治の中枢であり壁に囲まれた「中南海」でテスラ車を同国首相に披露する一方、ドナルド・トランプ次期米大統領とはフロリダ州にある同氏の邸宅「マールアラーゴ」で食事を共にしている。対立関係にある超大国間の問題を解決するための人脈を持っている人物がいるとすれば、それはまさにマスク氏かもしれない。少なくとも、中国政府の多くの人々はそう望んでいる。中国指導部は、テスラの最高経営責任者(CEO)として上海への投資に数十億ドルをつぎ込んだマスク氏に対して、ある程度の影響力を持っている。同氏は中国指導部について、「実際には、人々の幸福を非常に気にかけているようだ」と語ったことがある。
中国がマスク氏に期待する「トランプ氏とのパイプ役」
トランプ次期政権の政策がテスラの上海での大規模投資に影響も
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