ダンボールを片づけようとしただけなのに…

1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツPhoto: Adobe Stock

2.捨てながら収納しない
ダンボールを開けると、通販で買った化粧品が出てきました。さっそく化粧品を洗面所に持って行ったら、使いかけの化粧品もたくさんあったので、いつの間にか化粧品の整理・収納を始めてしまいました

通販で買った化粧品は入らないので、洗面所の収納ボックスをネット通販で買います。すると、「あの部屋にも棚が欲しい」などと、他の買い物も始めてしまった…。

ふと気づきます。
「あれ? 自分は今、ダンボールを片づけようとしていたのでは?」

ほかにも、こんなケースが。
リビングの床に散らかっているモノを捨てていて、椅子に積み上がった洋服をクローゼットに戻そうとしたら、クローゼットも散らかっていて一気にやる気がなくなった…。

みなさんも、経験はありませんか?

とにかく捨てることに集中する

片づけの基本は捨てることだと、本連載では何度もお伝えしています。

いったんモノを捨て始めたら、とにかく捨てることに集中です。

廊下のダンボールを処分するのであれば、中の化粧品はいったん廊下の端に避難させます。そして、片づけや片づけや収納に気をとられずにサクサク捨て続けることが大事です。

リビングも同様です。たとえ移動すべきモノがあっても、いったん脇によけて、その場所から動かずに作業を続けます。また、その場を動かずひたすらゴミ袋にいらないモノを入れていただきたい

ここでやってはいけないのが、ソファに座り込んでしまうことです。

3.捨てながら座り込まない
立ったり座ったりしながら「捨てる」作業をおこなうのは、案外しんどいものです。

ゴミ袋1つ分でも2つ分でもいいので、座り込まずに、キリがいいところまで捨てることに集中してください。

場所を移動するのは、一箇所ずつ完全に捨て終わってからです。あちこち中途半端に捨てるのではなく、少しずつ確実にスペースを広げていくイメージで作業を進めましょう。