ジョー・バイデン米大統領は連邦政府の死刑囚40人全員、あるいはその大半について減刑することを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ドナルド・トランプ次期大統領は1期目に急ピッチで死刑執行を進めたが、これができなくなりそうだ。宗教団体や公民権団体から成る幅広い連合がバイデン氏に減刑を求めており、12月に入りローマ教皇フランシスコが週次のミサで米国の死刑囚の減刑を祈ったことで、この動きに弾みがついた。減刑されれば、殺人罪で有罪判決を受けた受刑者全員が仮釈放なしの終身刑に服することになる。ホワイトハウスによると、敬虔(けいけん)なカトリック教徒であるバイデン氏は19日に教皇フランシスコと話をした。来年1月にはバチカンで会談する予定だという。