昨年12月に米首都ワシントンで開かれたフォーラムで、中国の著名エコノミスト、高善文氏が中国政府の経済運営に疑問を呈し、中国の経済成長率は当局が豪語する約5%の半分未満だった可能性があると述べた。中国の習近平国家主席は、これを知ると激怒した。高氏は中国国有のSDIC証券のチーフエコノミストで、政府の経済・金融政策について頻繁に助言してきた。事情に詳しい複数の関係者によると、習氏は高氏の調査を命じ、その後、高氏を処分するよう当局に指示した。関係者によれば、ピーターソン国際経済研究所と中国のシンクタンクが昨年12月12日に共同主催したフォーラムで高氏が行った二つの発言が習氏の怒りを買った。
習主席、GDP統計に疑問唱えたエコノミストを処分
高善文氏は中国政府が成長促進に必要な措置を講じられるのか疑問を呈した
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