実業家イーロン・マスク氏の人工知能(AI)スタートアップ企業xAIは、同社初となるスタンドアロン型の消費者向けアプリ「Grok(グロック)」を発表した。生成AI分野で足場を固めるオープンAIやアルファベット傘下グーグルなどに追いつこうとする最新の動きだ。アプリの名称はxAIが開発したAI言語モデルと同じ。9日午前時点でアップルのモバイルアプリ配信サービス「アップストア」でGrokがリリースされている。これまでユーザーがxAIの主力製品である対話型AIのGrokを使用する場合、マスク氏のソーシャルメディア「X」(旧ツイッター)を通じてのみアクセス可能だった。だがユーザーは9日から、新しいGrokアプリを無料で利用できるようになった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したバージョンでは、サブスクリプションのオプションは見当たらなかった。