入場料金の設定では「ライバル」に着目
まず進めたのが、料金の設定。入場料金をいくらにするのか、というディスカッションから始まりました。
1800億円の協調融資の返済試算から導きだされたのが1000万人だったと書きましたが、このときの客単価は1万円を想定していました。
なんといっても巨額の投資で生まれているのがディズニーランドです。短期でペイするか、という点でいえばとても無理です。25年という長期にわたる計画のもとで出てきたのが、1万円という数字でした。
試算では、1万円はあくまで客単価。入場料だけではありません。そこで、入場料とお土産と中での飲食の3つで1万円という構想を作りました。逆にいえば、そんなふうにお金を使ってもらえるように取り組みをしなければいけない、ということでもあります。
では、この中で入場料をいくらにするか。私たちはそれを考える必要がありました。