ドナルド・トランプ米大統領は、英語を初めて米国の公用語にする大統領令に署名する計画だ。複数のホワイトハウス当局者が明らかにした。米国はその250年近い歴史の中で、連邦レベルの公用語を指定したことがない。ビル・クリントン元大統領は、連邦資金を受け取る官公庁などに英語を話さない人々への言語支援サービスの提供を義務づけていた。ホワイトハウス当局者によると、トランプ氏の大統領令はクリントン氏の連邦指令を撤回するものになる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した大統領令の要旨によれば、政府機関は引き続き英語以外の言語での資料・サービスの提供を認められる。トランプ氏は不法移民の取り締まりを優先政策に掲げ、米国で過去最大の強制送還作戦を実施すると約束してきた。先ごろの選挙活動では、英語を話さない移民はオハイオ州スプリングフィールドといった地域に「捨てられている」などと発言。英語を話さない移民の学生は教室で意思疎通ができないと懸念を示していた。
英語を米国の公用語に、トランプ氏が大統領令署名へ
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