「もっと信頼されたい」「努力を評価してもらいたい」「いつかは出世したい」……そんなあなたにおすすめなのが、越川慎司氏の著書『会社から期待されている人の習慣115』だ。マイクロソフトの元役員で、独立後はビジネスパーソンの働き方改善を支援してきた専門家である越川氏が、815社・17万3000人の行動を徹底分析して職場で評価される人たちの共通点を明らかにした。この記事では同書から、評価された人の76%が実践していた「ある習慣」を紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)
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一人で黙々と仕事に取り組んでいないか?
仕事はできている。成果も出している。それなのに、なぜか評価されない。なぜか出世が遅い。その原因は「能力」ではなく、仕事をしているときの態度にあるかもしれない。
たとえば、あなたの職場には一人で黙々と仕事を進める人はいないだろうか。
仕事に集中することは大事だが、他者を寄せ付けないその姿勢が、評価における決定的な差を生んでいる場合もある。
815社17万人の「働き方改善」を支援してきた専門家である越川慎司氏は、著書『会社から期待されている人の習慣115』で、職場での評価が高い人たちの共通点を次のように紹介している。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
これは偶然ではない。期待されている人たちは、デスクの書類を片づけ、椅子の角度を少しだけ周囲に開き、視線が合ったときに笑顔で軽くうなずくといった細かい動作によって、話しかけやすい雰囲気を作り出していたのだ。
職場の画像をAI分析しても、表情の柔らかい人やデスク周りを整理している人の方が、相談が来る割合が28%高いという結果が出たと、越川氏は言う。
評価される人は「相談者の気持ち」を大事にする
相談されたときの反応にも、大きな違いがある。
たとえば、職場で同僚や後輩に相談をされたとき、こんな言葉を口にしていないだろうか。
「忙しいからちょっと無理」
「あとでいい?」
「他の人に聞いてくれる?」
一方で、期待されている人たちの「相談に対する第一声」はまったく異なる。
越川氏は、次のように紹介している。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
ときには、すぐに対応できないこともあるだろう。そんなときも、期待されている人たちは「急ぎですか?」とは聞かない。そう聞くと、相手は「いえ、今度で大丈夫です」と遠慮してしまうからだ。
そうではなく、相談者にまず「何分くらい必要ですか?」と尋ねる。相手の気持ちに配慮しつつ、必要な時間を見積もって優先度を整理するためだ。
この姿勢が、「相談しやすい人」という評価をつくっている。
「相談しやすい人」が出世していく
なぜ出世する人たちは、この姿勢を大事にしているのか。
越川氏はその理由について、次のように述べている。
――『会社から期待されている人の習慣115』より
越川氏が支援してきた60件以上の新規事業でも、そのうちの28件で、デスク周りや会議室の手前で言われた「今ちょっといいですか?」から始まった会話がアイデアの起点になっていたそうだ。
相談される人には、自然と情報と信頼が集まる。情報が集まるということは、意思決定の精度が上がるということ。結果的に、仕事の成果も上がる。
これが、話しかけやすい空気感をつくり、相談を丁寧に扱っている人が周囲に好かれ、出世していく理由だ。
(本稿は、越川慎司著『会社から期待されている人の習慣115』に関連した書き下ろし記事です)
株式会社クロスリバー 代表取締役社長
日系通信会社や外資ベンチャーなどを経て2005年にマイクロソフト米国本社へ入社。その後、日本マイクロソフトの役員としてExcelやPowerPointなどの事業責任者を務める。2017年には週休3日・複業を実践する会社、株式会社クロスリバーを設立し、800社以上の働き方改革を支援。年300回以上提供する企業向けオンライン講座の受講者満足度は平均96%、行動に移す受講者は95%以上。
著書は『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(クロスメディア・パブリッシング)や、『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など33冊、累計130万部。NHK、TBS、テレビ東京、PIVOT、NewsPicksやReHacQなどメディア出演多数。






