このままでは何も残らない人生になるのではないか?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【40歳が境】“何も残らない人生”になる人の共通点・ベスト1Photo: Adobe Stock

何も残らない原因

「毎日ちゃんと頑張っているはずなのに、何も残っていない気がする」
40歳を過ぎると、この感覚を抱える人が急に増える。

仕事もしている。
予定も埋まっている。
忙しくないわけではない。

それなのに、ふと振り返ると、
「この1年、自分は何を積み上げたんだろう」と言葉に詰まる。

ここで見落とされがちなことがある。

“何も残らない人生”になる人には、
ある共通した時間の使い方があるのだ。

それは、「今日を回すこと」だけで、時間を使い切っていることだ。

目の前の仕事、連絡、用事、疲労処理。
短期的なことだけで1日が埋まると、人は長期の視点を失っていく。

すると人生は、「こなしたこと」は増えるのに、「人生をかけて積み上がったもの」がないままだ。

1年かけて実行することを考えよう

だからこそ重要になるのが、“1年単位で積み上げる”という意識を持つことだ。

 1年かけて実行することを考えよう。1年間といった長い時間軸を持つことで、意義を感じられる大きな目標に向かって、じっくりと取り組んでいける。
 作家としての私のお気に入りの例は、本の執筆だ。極端に短い本でない限り、1日で本1冊を書き上げることは不可能だが、1年という時間があれば、長編を書くことも可能である。
 私の友人ローラ・ヴァンダーカムは、1年かけて何らかのプロジェクトに取り組むことをとても好んでいる。最近では、彼女は丸1年かけてトルストイの『戦争と平和』を読破した。平均的な本の何倍もの分量がある大作だ。幸い、『戦争と平和』は361章から構成されているため、ローラは1日1章ずつ読み進めることにした。1日読み逃しても大した問題とはみなさず、あとでその分を取り戻した。

 同じことを1年間続ける「習慣プロジェクト」というものもある。これは、さまざまなフェーズのあるプロジェクト(本の執筆など)とは少し性質が違う。
 習慣プロジェクトの例を見てみよう。
・1年間、毎日1・5キロ走るか歩く
・1年間、毎日1ページ以上日記を書く
・1年間、毎日写真を撮ってSNSに投稿する
・1年間、毎日外国語の単語を覚える
・1年間、毎日庭の手入れをする
 毎日の仕事や私生活がうまくいかなくて苦労しているときは、長期的な目標を立て、コツコツと努力を積み重ねていくと気持ちが楽になる。あなたは、1年間かけて何を達成したいだろうか?

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

40歳を過ぎると、人生は「何をしたか」より、「何を積み上げてきたか」の差が大きくなる。

忙しく生きるだけでは、何も残らない。

だからこそ、1年単位で続けるものを持ちたい。その積み重ねが、あとから人生そのものになる。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)