米首都ワシントンのロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港近くで今年に入り死亡事故が発生したことを受け、航空管制官の不適切な人員配置が調査されている。同空港でこのような措置が取られるのは、今回が初めてではない。レーガン空港では1月29日夜、航空管制官1人がヘリコプターの飛行と航空機の離着陸の両方を担当。事情に詳しい複数の関係者によると、空港管制塔での兼務は、連邦航空局(FAA)の規則より約1時間早く開始されていた。空港近くではその20分後、陸軍のヘリがアメリカン航空のリージョナル機と衝突し、67人が死亡した。事情に詳しい関係者らによれば、レーガン空港では2021年にも、空軍のジェット機や副大統領が移動に使う海兵隊のヘリコプター、そして商用機が関与する深刻なニアミスが発生し、FAAによる空港管制塔の人員配置調査が行われた。この時間帯では本来はヘリコプターと飛行機の管制を2人で担当すべきところを、その際は1人が兼務していた。