英語とは縁遠い新潟の片田舎で生まれ育ち、勉強はからっきし苦手。とくに英語は、be動詞も理解していなかった。それでも大学を受験。偏差値38の学部を2つ受験するも、どちらも不合格……。それがいまやネイティブや帰国子女に間違われるほど英語を操り、 チャンネル登録者数100万人突破のYouTube「タロサックの海外生活ダイアリー」でさまざまな国籍の人々にインタビューしまくっている。いったい、どうやって英語力を身につけたのか? 初の著書『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)で、“英語バカの壁”を突破する超効率的な勉強法を初公開!
本書より一部を抜粋・編集し、夢を叶えたとっておきの英会話上達法を教えます!

英単語や文法が覚えられない悩み
「やる気はあるんだけど、なかなか英単語や英文法が覚えられない」
「その場では覚えたつもりになっても、次の日になると、もう忘れている」
そんなふうに悩む人が少なくありません。
記憶の減少を示す「エビングハウスの忘却曲線」
時間の経過とともに記憶量がどう変化するか? これについては、「エビングハウスの忘却曲線」という有名なグラフがあります。この研究によると、人の記憶は時間の経過とともに急速に失われていくことがわかっています。

具体的なデータとしては、
・20分後には42%
・1時間後には56%
・1日後には74%
・1週間後には77%
・1か月後には79%
という、驚くほどのスピードで忘れていくそうです。
記憶を定着させるためには?
つまり、勉強したことをすぐに忘れてしまうのは当たり前のことなのです。
忘れてしまうことを気にするより、記憶を定着させるために適切なタイミングで復習することがポイントです。
人の記憶の種類
ちょっとお堅い話になりますが、人の記憶には、一時的な「短期記憶」と脳に定着した「長期記憶」があります。
・短期記憶:ワンタイムパスワードのように、その場では覚えているものの、すぐに忘れてしまうもの。
・長期記憶:ある程度の長期間、脳に残るもの。
長期記憶の分類
長期記憶は、さらに「顕在記憶」と「潜在記憶」の2つに分けられます。
・顕在記憶:「昨日の夜、何を食べた?」と尋ねられて「ハンバーグ」と答えるように、思い出そうとすれば頭に浮かんでくるもの。一夜漬けの勉強もこのタイプですが、応用が効きにくい。
・潜在記憶:思い出そうと意識しなくても頭に浮かぶもの。
このことを踏まえると、「短期記憶」を復習し、「潜在記憶」とすることで脳に定着させることができます。
効果的な復習サイクル
短期記憶をキープできるのは、最長でも1か月間とされています。そのため、1か月後に復習するというサイクルだと、新しく勉強し直すのと同じ労力がかかってしまいます。
そこで“誰でも覚えられる復習法”としてオススメするのは、次のサイクルです。
・1回目 学習した1時間後(1 hour after learning)
・2回目 学習した1日後(1 day after learning)
・3回目 学習した1週間後(1 week later)
・4回目 学習した1か月後(after 1 month)
これが記憶を定着させるための理想のサイクルです。
忙しい人向けの復習方法
ただし、このサイクルを守って勉強するのは、忙しく働いている会社員だと難しいかもしれませんし、そもそも面倒だと思う人も多いでしょう。
そんな人は臨機応変に対応して、その日に学んだことをその日のうちに復習し、週末にまとめてその週の分を覚え直す。
そして、試験前や参考書の区切りのいいところでもう一度振り返る、などとしてもいいでしょう。
実体験からの学び
ボクも浪人時代は、授業後に復習しつつも、「その日だけで完璧に覚えよう」とせず、翌日にも必ず復習して見直す時間を作っていました。
そして時間があるときには、さらに復習して記憶を定着させていました。
このように、適切なタイミングで復習を重ねることで、英語の知識を確実に定着させることができます。
※本稿は、『バカでも英語がペラペラ! 超★勉強法 「偏差値38」からの英会話上達メソッド』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。