ウクライナはロシアとの停戦交渉を巡り、外交的に形勢を逆転させることに成功した。だが、それが戦闘終結につながるかどうかは別問題だ。ドナルド・トランプ大統領がウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領を大統領執務室に招いて開いた2月の首脳会談は決裂した。これを受け、ウクライナにロシアとの和平交渉に応じる用意があるのか、米政権は懐疑的な姿勢を示していた。ウクライナ政府は、サウジアラビアで開いた米政府高官との協議で、米国側が提案した30日間の停戦案を受け入れた。トランプ氏は12日、「今後はロシア次第だ」と述べた。その上で、ロシア政府が停戦に合意すれば、「この恐ろしい大虐殺の終結に向けた道のりを、8割進んだことになる」と続けた。ロシアが停戦案に合意しない場合、「壊滅的な」金融制裁を科す可能性があるとも語った。
ウクライナ、停戦交渉で形勢逆転 ロシアに合意の利点乏しく
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