「ひとりUSJ」が流行るワケ、ディズニーが廃止したお得な仕組みとは

　実は、USJは3種類あった年パスを2種類に減らしています。廃止されたのは、約20日の除外日があり2万8800円のタイプでした。除外日と価格のバランスがちょうどよく、学生利用者も多いとみられていたタイプが廃止されたとファンの間で話題になりました（23年8月31日までの有効期間開始日分をもって販売終了）。

　現在は、除外日なしのグランロイヤル型4万8800円と、週末や春夏冬の長期休みなど約90日間の除外日があるスタンダード型2万1000円のみ。グランロイヤルは学生が払うには難しい金額で、スタンダードは使い勝手があまり良くないことが推測できます。

　季節の特徴としては、サマーイベントやハロウィーン期間にマニアックなひとり客が増える傾向です。一方でクリスマスイベント期間は、比較的ライトな一般客が主流のようです。

「推し活」が重要なポイント
「年パスを持つ常連」×「ショーで地蔵」

　続いて、「推し活」が重要なポイントであることも分かりました。ショーやパレードの出演者、あるいはキャラクターに会うのを目的にしているのです。

「USJ通いは、年パスで通える推しのライブのような感じです」と答えた人もいました。推しメンバーを目の前で見るために「地蔵」※する人も多く、その際に近くにいた知らないひとり客同士で仲良くなるケースがあることも判明しました。※地面に座ってショーパレの場所取りをしている人。動かないことからこの名称に。

　この、「年パスを持つ常連」×「ショーで地蔵」がキーワードで、たとえひとり客でも現地で知り合いSNSでつながって、パーク外でも交流を持つようになるそうです。

　さらに、下記のようなコメントもありました（筆者要約）。

「クルーさんがフレンドリーなのでいっぱい話しかけてくれるので寂しくなく、楽しいです。クルーさんに気さくでフレンドリーな方が多いのではないでしょうか」

　これについて合同会社ユー・エス・ジェイに尋ねたところ、次の回答がありました。