トランプ米政権は16日、数百年前に制定された「敵性外国人法」に基づき、ベネズエラのギャングとみられる人物らを強制送還したと明らかにした。裁判所は強制送還を一時的に差し止める判断を示している。連邦地裁のジェームズ・ボースバーグ判事は15日、米国内で拘束されている非市民に関し、敵性外国人法に基づく強制送還を差し止めていた。一方で政府弁護士らは同法を発動し、ここ数年で米国内でも活動を始めたベネズエラの暴力的なギャング「トレン・デ・アラグア」のメンバーを標的にするとしていた。米国自由人権協会(ACLU)の弁護士を務めるリー・ゲラーント氏は15日の法廷審理でボースバーグ判事に対し、ベネズエラ人の被強制送還者が搭乗していると思われる航空機2機が同日に米国の領土から離陸したと伝えた。ACLUは強制送還のリスクにさらされている移民に代わって、同日に政府を提訴していた。
米政権、「敵性外国人法」を発動 連邦裁が異議示す中
有料会員限定
あなたにおすすめ