世界経済フォーラム(WEF)は職場文化に関する取締役会の調査を受けて、幹部人事の刷新を進めている。WEFはスイスのダボスで経済会議を毎年開催することで知られる。事情に詳しい複数の関係者によると、WEF創設者であるクラウス・シュワブ会長の子供たちは役職を退く。マネジングディレクターのジェレミー・ユルゲンス氏やサーディア・ザヒディ氏などの幹部も、辞任もしくは役職の変更を協議中だという。シュワブ会長の息子で、技術・デジタルイノベーションを統括してきたマネジングディレクターのオリビエ氏は最近、スタートアップを立ち上げるため退職する意向を周囲に伝えていた。娘のニコール氏は昨年12月に辞任した。WEFの広報担当者は、マネジングディレクターの役割と責任を「見直し、再評価」していると述べた。取締役会の調査を受け、職場文化を改善するための是正措置の一環だと説明しつつ、「人事についてはコメントできない」とした。