トランプ米政権の中東担当特使を務めるスティーブ・ウィットコフ氏は、イランの核兵器開発の可能性を排除することがトランプ政権の「レッドライン(譲れない一線)」だと述べた。翌日に迫る核協議を前に、イランへの譲歩の余地を示唆した。イランの核開発を何らかの形で継続させるような合意は、米政権にとって後退を意味する。また、信頼に足る合意には米国の監督下でのイラン核施設破壊が含まれるべきとするイスラエルの主張にも及ばないこととなる。ウィットコフ氏は12日、米国を代表してオマーンでの協議を主導する。同氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対し、米政権がまず要求するのはイランの核開発放棄だが、合意に達するには妥協が必要になる可能性もあると認めた。