大型バイクメーカーの米ハーレーダビッドソンの大株主は、売上高の悪化に直面している同社の取締役会を刷新し、最高経営責任者(CEO)を交代させる戦いを始める準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者らによると、ハーレーダビッドソンの株式約9%を保有する第2位の株主である投資会社Hパートナーズは、5月中旬に開かれるハーレーの年次株主総会で取締役8人のうち在任期間の長い3人を解任するよう株主に働きかける準備をしている。Hパートナーズは、ヨッヘン・ツァイツ氏が最高経営責任者(CEO)を即座に辞任し、外部からの後任探しに関与しないことも求めているという。Hパートナーズのジャレッド・ドードビル氏は今月に入り、ハーレーの取締役を突如辞任。現在公開されている書簡で、事務職の在宅勤務政策や複数の幹部の退社に言及し、ハーレーが「文化の枯渇」に苦しんでいると指摘した。