米トランプ政権はハーバード大学に対し、過去10年間に外国から受け取った資金についての記録を提出するよう要求した。政権は反ユダヤ主義活動を容認してきたとして、同校に対する圧力を強めている。米国の大学は、外国から受け取った助成金、寄付金、契約などを半年ごとに政府に報告する義務がある。教育省はハーバード大のアラン・ガーバー学長に宛てた17日付の書簡で、2014年~19年の情報開示が「不完全で不正確」だと指摘した。リンダ・マクマホン教育長官は発表文で「今回の記録提出要求は、ハーバード大が外国機関に操作されておらず、外国機関の代理で指示していないことを確認するためのトランプ政権の第一歩だ」と述べた。書簡は、ハーバード大でそうした事態があったという証拠を提示していない。