米トランプ政権は中国からの輸入品に対する高関税の引き下げを検討している。一部の関税は半分以下に引き下げる可能性がある。中国との貿易摩擦が世界の貿易と投資に混乱をもたらしており、緊張を和らげたい狙いだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。それによると、ドナルド・トランプ大統領はまだ最終判断を下していない。協議はまだ流動的で、いくつかの選択肢が検討されている。あるホワイトハウス高官の話では、対中関税は50~65%程度に引き下げられる可能性が高い。政権は、昨年終盤に下院の「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会」(中国特別委員会)が提案したような段階的なアプローチも検討している。下院の法案は、国家安全保障上の脅威とみなさない品目の関税率を最低35%にし、戦略的に重要とみなす品目には少なくとも100%の関税を課す内容。これら関税を5年にわたり段階的に導入することを提案していた。