中国の華為技術(ファーウェイ)は、半導体大手エヌビディアのハイエンド製品の一部代替を目指し、最新かつ強力な人工知能(AI)プロセッサーの試験を準備している。米政府は中国に対し、欧米の一部の半導体製造装置へのアクセス遮断などを試みている。だが中国の代表的なテック企業の一つであるファーウェイの着実な進歩は、同国の半導体産業の弾力性を示している。事情に詳しい関係者らによれば、ファーウェイは「Ascend(アセンド)910D」と呼ばれる新型チップの技術的な実用性を検証するため、中国の複数のテック企業にアプローチしている。また早ければ5月末にも、最初のサンプルを受け取る予定となっているという。