ドナルド・トランプ米大統領はマイク・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を更迭する。複数の関係者が明らかにした。ウォルツ氏を巡っては、政府用でない通信アプリのグループチャットに米誌の編集長を招待した上で、慎重な扱いを要する軍事作戦を話し合っていたことが1カ月ほど前に判明した。第2次トランプ政権で失職する1人目の高官となる見通し。グループチャット問題が浮上した後、ウォルツ氏はトランプ氏と大統領側近らの支持を失っていた。トランプ氏はすぐに更迭しなかったが、内々にウォルツ氏への不満をあらわにしていた。グループチャット問題が明るみに出る前から、トランプ氏と政権高官らはウォルツ氏の言動にいらだっていた。政権当局者によると、同氏はトランプ氏の支持基盤に訴求しにくい人物を側近に起用。政権の国家安保上の優先政策をテレビでうまく伝えられなかったほか、ウクライナとイランについてより伝統的で強硬な路線を打ち出すなど、トランプ氏と足並みがそろわない場面もあった。トランプ氏の関係者によれば、他のホワイトハウス高官とも衝突していた。
トランプ氏、ウォルツ国家安保担当補佐官を更迭へ
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