米国とウクライナが署名した鉱物協定は、両政府が重要資源への共同投資を計画する中、両国の関係を強化すると期待されている。ドナルド・トランプ米大統領はレアアース(希土類)が取引の中核だとしているが、米財務省高官らは1日、国内企業がこれらを採掘できるまでにどれぐらいの時間を要するか明言しなかった。また一部の鉱物は、ロシアの侵攻への抵抗が続くウクライナの前線近くに存在している。高官らは、石油・ガスプロジェクトの方が実行に移しやすいため、こちらの方が先に実現する可能性が高いとしている。手続き的な面での課題も山積している。今回の合意は米国とウクライナの両国が投資し、ウクライナの経済復興による恩恵を目的とした基金の設立も目指している。資金が流れ始めるには、この協定がウクライナ議会で批准される必要があり、基金自体の創設も必要となる。これらを経て初めて、ウクライナは国内の豊富な天然資源や鉱物に投資家を呼び込むことができる。