ドナルド・トランプ米大統領はイラン産の石油や石油化学製品の購入国に対し、米国との取引を禁止する構えを示した。中国を事実上の標的としながら、核開発を巡りイランに対する圧力も強化する動きだ。トランプ氏は1日付のソーシャルメディアへの投稿で、イランの石油・石化製品の購入を直ちにやめない国は二次制裁の対象にすると述べた。欧州からインドに至るまで、主な購入国が制裁を踏まえて相次いで撤退したため、イラン産原油・石油製品の輸入では中国が他を圧倒する最大の買い手になっている。トランプ政権は同日、他にもイランへの厳しいメッセージを矢継ぎ早に繰り出した。マルコ・ルビオ国務長官はイランにウラン濃縮の停止を求めた。ピート・ヘグセス国防長官は、イランがイエメンの武装組織フーシ派を支援していることに対し、代償を払うことになると警告した。フーシ派は紅海を航行する船舶へのドローン(無人機)攻撃やミサイル発射を繰り返している。
トランプ氏、イラン産石油購入国に制裁の構え 中国が狙い
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