ドナルド・トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)の銀行監督担当副議長に指名したミシェル・ボウマン理事は、昨年大手銀の3分の2が、非公開の格付けで健全性が「不十分」とされたことを批判し、大手銀行の非公開格付けの見直しを求めている。トランプ氏がFRBの銀行監督担当副議長に指名したミシェル・ボウマン氏は、上院が就任を承認すれば、銀行規制を緩和すると予想されている。2月の講演で同氏は、FRBの最近の監督格付けに疑問を呈し、大手銀行の財務状況に関するFRBの見解と、昨年多くの銀行に与えた「不十分」という格付けとの間に「奇妙な不一致」があると指摘した。事情に詳しい関係者らによると、FRBは通常3月末までに非公開で格付けを通知している。だが今年は、資産1000億ドル(約14兆円)以上の米銀行持ち株会社に対する新たな監督格付けをまだ知らせていない。一部の関係者らは、FRBはボウマン氏の上院承認を待つ方針だと述べた。