ウォーレン・バフェット氏はただ一人しかいない。「第2のバフェット」は決して現れない。バフェット氏は3日、史上最も成功した投資の一つに育て上げた複合企業バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)を退任すると発表した。同氏にかなう者はなく、第2のバフェットが決して現れない理由は三つある。人物、時代、そしてパッケージだ。まず人物から始めよう。バフェット氏は極めて優秀であるだけでなく、長い人生のほぼ全てを株式市場のことだけを考えて過ごした。特に投資家としてのキャリア初期に収めた比類なき成功は、普通の社会的・家庭生活をあきらめるという耐えがたい犠牲に支えられていた。17世紀の偉大な哲学者バルーフ・スピノザをのちの作家は「神に酔った男」と言ったが、バフェット氏は株に酔った男だ。
「第2のバフェット」が決して現れない理由
三つの要素がそろったことで無敵の投資家が誕生した
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