米アップルの新しい「iPhone(アイフォーン)」の価格は近いうちにもっと高くなるだろう。焦点となるのは、値上げ幅がどの程度になるのか、そして同社が値上げをどの程度明白にするのかということだ。アップルの直近の決算発表では、米国への輸入品に課される関税による追加コストは自社で吸収する方向であることが示された。ただ、これが永遠に続くとは思われない。アップルは利益率を守ることでウォール街で高く評価されてきたことを踏まえると、なおさらだ。先週の1-3月期(第2四半期)決算発表を受け、レイモンド・ジェームズのアナリスト、スリニ・パジュリ氏は「今後の見通しとしては、アップルは価格を引き上げるというのがわれわれの基本シナリオであり、それによって関税の影響はある程度相殺できる」との見方を示した。
iPhone値上げ回避は長続きせず
アップルは4-6月期に関税による追加コスト9億ドルを吸収する見通しを示すが、利益率は悪化し続ける可能性がある
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