米国はドナルド・トランプ大統領の下で自由貿易から後退しているが、世界の他の国々の大半はそうではない。トランプ氏が大統領に選ばれてから、他国の間で通商関係を強化しようとする動きが活発化している。各国は相互間の貿易拡大によって米国の追加関税による痛みを一部相殺したいと考えている。英国とインドは6日、数年間行き詰まっていた貿易協定の締結を発表した。また、欧州連合(EU)はインドと独自の貿易協定について交渉を進めているほか、南米のメルコスル(南米南部共同市場)との自由貿易協定でこのほど合意した。カナダとアジア諸国も、古い貿易協定を引っ張り出してきている。12カ国で構成される通商グループ「環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP)」は、コスタリカ、インドネシアなどの新規加盟申請国について検討中だ。
「米国抜き」の自由貿易を強化する世界
トランプ関税受け英印などが貿易円滑化に動く
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