貿易戦争の影響で金融市場が急落し、ウォール街で働くベテランでさえも混乱に陥った先月、アンドリュー・スキルマンさん(60)は冷静さを保った。ニューメキシコ州サンタフェ在住のスキルマンさんは、自身の投資ポートフォリオを株式と債券に分散しているが、2025年に入って市場が乱高下する中、ポジションを維持した。「パニックに陥ることはなかった。相場のタイミングを計るのは無駄なことだ。誰も先のことは分からない」と語った。スキルマンさんや彼と同じように断固とした意志を持つ他の投資家たちは、大きな成果を上げている。ドナルド・トランプ米大統領が高関税政策を緩和したことを受けて相場は回復し、主要株価指数は関税計画が発表された4月2日以降の下げを帳消しにした。S&P500種指数は13日、前日比0.7%上昇し、終値ベースで2月28日以来の高値を付け、年初来でプラス圏を回復した。米国と中国が関税措置の大半を一時停止することで合意したのを好感して、株価は12日から上昇に転じている。
株価急落時に様子見続けた投資家、今年最大の勝者か
市場乱高下でも冷静保つ
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