石油とガスの増産を公約に掲げたドナルド・トランプ米大統領は、任期中にシェールオイル生産の落ち込みを目にすることになる。米国を世界一の産油国にした掘削各社は、原油相場の低迷期を乗り切るために急ブレーキをかけており、シェールオイル生産量は既にピークに達した公算が大きいとの見方を示す。ダイヤモンドバック・エナジーなど最大手クラスの生産会社の一部は最近、今年の設備投資を減らす方針とリグ(掘削装置)の削減計画を投資家に伝えた。S&Pグローバル・コモディティー・インサイツによると、2025年の米国の原油生産は沖合油田の生産が伸びることなどでやや増加し、その後、来年には1%減の日量1333万バレルとなる見込みだ。前年比で生産が減少するのは、新型コロナウイルス流行期を除くと約10年ぶりとなる。
米シェールオイル生産はピークアウト、業界各社
価格下落で生産減の見込み、反転は簡単でない
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