米中貿易関係において、かつては考えられなかったことが今や最善のシナリオとなっている。ドナルド・トランプ氏は昨年の大統領選挙運動中、中国からの輸入品に最大60%の関税を課すことを公約した。当時、多くの投資家やアナリストはその水準をありえないとして退けた。しかし大統領就任から3カ月足らずで、トランプ氏は自身が掲げた目標をはるかに上回る145%の関税を中国製品に課した。中国が米国製品に125%の関税で報復したことで、世界の2大経済大国間の貿易は激減した。
米中関税、ありえなかった事態が「新常態」に
WSJによる中国に関する独自分析(5月14日号)
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