「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

【30,911円を8人で割り勘】すぐにできない人は数字に弱い二流。数字に強い人の「すごい最速の方法」の中身Photo: Adobe Stock

割り勘計算、得意ですか?

突然ですが、次の飲み会で「30,911円を8人で割る」シーン、パッと暗算できる自信、ありますか?

PayPayなど割り勘しやすいツールが普及しても、現金での割り勘の場面はまだまだあります。しかも、30,911÷8=3,863.875円…と暗算には厳しい数字です。そこで今回は、サッと計算できるアイデアをご紹介します。

四捨五入しても難しいが…

まずは改めて、「そのまま8で割る」とどうなるか考えてみましょう。最もオーソドックスな方法ですが、なかなか大変。暗算では元から相当できる人じゃないと難しいですね。
30,911 ÷ 8 = 3,863.875円。

ここで「数字をまるめる!「四捨五入」テク」を使ってみましょう。
あらかじめ小数点以下を丸めて、計算を簡単にします。
30,911円 ⇒ 31,000円 ÷ 8 = 3,875
これでできる人もいるかもしれませんが、結構大変ですね。31000円が8で割りづらいことが要因です。

では最後に、数字に強い人がやっている「すごい四捨五入テク」を紹介しましょう。

「割りやすい数字」にまるめればラク

その名も、「倍数にまるめる!「四捨五入」応用テク」です。
さきほどは普通の四捨五入でまるめるときに30,911円⇒31,000円としましたが、あらかじめ8で割りやすい数にまるめるのがおススメです。つまり、31,000円ではなく、思い切って32,000円にするのです。

そうすれば、計算式がぐっとラクになりますね。32,000÷8人ですから、1人4000円徴収すればよさそうです。これなら誰でも簡単です。

ただ、1,089円の過払いが発生するのでそこの処理は別途考えましょう。「1人136円ほど返金」してもよいですし、だれか幹事の人などがもらう形にしてもよいかもしれませんね。

ここで大事なのは、まずは「ざっくりの方向性を掴む」こと。そうすると、あとの計算がぐっと楽になるのです。数字がこわい人は、「1人4,000円」集めるという「倍数にまるめる」方法が特におすすめです。実は計算には、九九の知識しか使っていないんですよ!

数字のしつけ方がわかっている方だと、いくつもの計算方法が浮かびます。みなさんのオススメの計算方法も、ぜひ教えてください!

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)