「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「ラクなお釣りの計算方法」について紹介したい。
お釣りの計算は「999」「9999」から引くと計算がラク
みなさんは買い物をする時、きっとお釣りの計算に悩んでいることでしょう。なぜなら、お札で払うと、必ず繰り下がりが発生するからです。
たとえば、次のような計算ですね。
そこでオススメしたいのがこの「ざっくりぴったり算」お釣り計算版です。
999から引くと、余計な頭を使わない
まず「ざっくりぴったり算」とは、「数字がこわい」がなくなるためにとても役に立つ、「頭を使わないラクな計算法」のうちの1つです。
わかりやすい数字をつかって答えのだいたいの目安をつけてから、後でぴったりに揃えるやり方ですね。
(10,000ではなく、9,999から引く)
STEP2. 後で1を足す
今回のケースであれば、次のように計算するのがよいでしょう。
STEP1:
1000を999に変えてしまおう!
999-678=321 繰り下がりがないのでラク
STEP2:
321+1=322 後で1を足す
どうです? すごくラクじゃないですか? 繰り下がりがないだけで、急に引き算がしやすくなったと思います。
数字に強い人はこのようにして、数字に向き合う時に「自分の実感しやすい数字」に変えてから扱っていることが多いです。この目安を知っていれば、数字でものを考えるときのコツが身につき、実質「数字に強い人」になることもできます。他の計算法も一緒に学んでおくとよいでしょう。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)