「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

昭和47年は、「西暦」何年?
会話の流れで、あなたがこう言われたとしましょう。その人が何歳なのか、瞬時にパッとわかりますか? もしプライベートであればスマホで検索すればいいですが、スマホを取り出すのが失礼なときもありますよね。こういったときに、「西暦・和暦変換」がパッとできれば……と思うのではないかと思います。
ただ、こういった時に数字に強い人はその場でこの面倒な「和暦・西暦」変換を終わらせてしまいます。
今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「和暦・西暦変換の方法」を紹介していきましょう。
昭和は「25」を足す
和暦・西暦変換の基本は、シンプルな足し算・引き算です。
では考えてみましょう。
今話している相手は「昭和47年」生まれですね。つまり、47に25を足せばいいわけです。
だとわかりました。これが西暦の下2ケタになりますから、1972年です。
(2072年や、1872年でないことはわかりますよね)
こんな面倒な「西暦⇔和暦変換」が、一瞬でできました。こうすれば、スマホを取り出さなくても、頭の中で一瞬で計算ができますね。
「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く
「これは数字に強いって言うより、ただ知っているかどうかの違いじゃないか!」
そう思った方もいるかもしれません。しかし、実はここに「数字に強い人」の基本が詰まっているのです。
数字に強い人は、ただ計算が早いとか、難しい計算が得意なようなイメージがあるかもしれませんが、実は、それだけではありません。
数字に強い人は、「面倒な計算を、どうカンタンに処理するか知っている」人なのです。たとえば、「1,862,348」のような数字が出てきた時、数字に弱い人はそのまま「ひゃくはちじゅうろくまん……」と読み始めますが、数字に強い人はそのまま処理せず、いったん「200万弱」として考えます。
これと、本質は同じです。数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。そうして、本来脳を使うべき「本当に重要な仕事」の質が落ちてしまうのです。
一方、数字に強い人は自分の頭でラクをするために、こういった「面倒な数字をラクに計算する方法」を組み合わせて使っています。知っておくと、より楽しいことに頭を使えるようになりますよ。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』の一部に加筆・調整・編集した原稿です)