アジア第2位の富豪でインドの複合企業アダニ・グループを率いるゴータム・アダニ氏は、自身の汚職容疑を巡る起訴の取り下げを米トランプ政権に働きかけている。その一方で、グループの複数の企業がイランの石油化学製品を購入したという疑惑を巡り、米検察当局の新たな調査に見舞われている。当局が調査しているのは、複数のアダニ企業が自社の運営するムンドラ港経由でイランの液化石油ガス(LPG)を輸入したという疑いだ。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がムンドラ港とペルシャ湾を定期的に往来するタンカーを調べたところ、これらタンカーの動きは制裁を回避しようとする船舶に見られる特徴を頻繁に示した。アダニの広報担当者は発表文で「アダニは、制裁回避やイラン産LPG絡みの取引に意図的に関与したことを断固として否定する」と述べた。「また、この件に関する米当局の調査を当社は一切認識していない」とした。
インドの富豪アダニ氏、米当局が調査 イランと取引か
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