「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍：『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。
Photo: Adobe Stock
中堅以下の大学から滑り込みで大手企業に就職」は本当に幸せなのか
――学歴と就職の関係性はかなり根深いものがある印象ですが、実際はどうなのでしょうか。
びーやま氏（以下：びーやま）：根深いと思います。
新卒採用の場合は学歴フィルターもありますから、誰でも簡単に大企業に入るというのは現実的にむずかしいでしょう。
――裏を返せば新卒でなければ可能性はあるということでしょうか。
びーやま：そうです。中途採用などであれば可能性はかなりあると思います。というか、僕は名門大学の学生でない限り、大手企業への新卒での就職にこだわらなくていいのではないかと思っています。
――どういうことでしょうか。詳しく教えてください。
びーやま：大学生は世の中にある会社や社会の構造をあまり理解していないため、大企業に入ればOK、大企業は勝ち組みたいに考えがちです。
ですが、世の中には大企業、有名企業でなくとも優良企業はたくさんあり、そういった企業にいいポストで入社したほうが、より適切に成長できるんじゃないかと個人的には思います。
――無理して大手企業は狙うなということでしょうか。
びーやま：平たくいうと中堅以下の大学生に限って言えばそうです。
もちろん、大手企業に入るのはすごいことですし、大手企業はいい会社だから大手なわけですが、入社したらみんな平等なんてことはないわけです。
あたり前ですが、新卒時は学歴の高い学生からチャンスが回ってきやすいですし、そうでない学生はある種「会社の兵隊要員」のような扱いになることも少なくありません。
これが体力もやる気もある20代のキャリアとして本当に幸せなのかというのはしっかり考えたほうがいいと思います。
