初代NAは1989年デビュー、
あの『巌窟王』をベースにした謎解きファンタジー
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
銀座の博品館劇場に、林道俳優大鶴義丹くんが出演する舞台を見に行ってきました。
この記事が出る頃には終演していますが、謎解きファンタジー「王の逆襲」であります。
舞台後のお疲れのところ、義丹くんに一杯付き合っていただきました。彼が登場すると、舞台がビシッと引き締まるから不思議です Photo by Ferdinand Yamaguchi
「王の逆襲」は、アレクサンドル・デュマ原作『巌窟王』をベースにした舞台で、名家にまつわる歴史のミステリーを、不思議な依頼として謎解き探偵社が挑む2時間半の時代劇。登場人物が多いので、覚えるのが大変でしたが、非常に美しい舞台でした。
PLUSのライブショーケース「PLUS DESIGN CROSS」を見学
恵比寿ガーデンプレイス、三越百貨店の跡地に文具で有名なPLUSのライブショーケース「PLUS DESIGN CROSS」（以下、デザインクロス）があります。同社常務の北尾知道さんにお招きいただいて、見学に行ってきました。
PLUS常務の北尾さんと、PLUS DESIGN CROSSにて Photo by F.Y.
なぜ北尾さんのような偉い方にお招きいただけるのか。実は不肖フェル、若い頃にガラにもなく秘書などをしていたことがありまして、北尾さんとは四半世紀のお付き合い。私が出会った当時、彼はセゾングループ堤清二さんの秘書をしていたのです。
オフィスの中にキッチンが！企業文化や働き方をデザインする重要な要素として、最近オフィス内にキッチンを置くのが流行りなのだそうです Photo by F.Y.
社員同士や世代・部門間を超えた交流が生まれる「コミュニケーションゾーン」としてキッチンが活用されるのだそうです。進んだ会社はやることが違いますね。
北尾さんは角川映画で専務を務められ、今はPLUSの常務取締役。東大出のメチャ偉い方ですが、本人は相変わらず飄々（ひょうひょう）とされています。今はファニチャーカンパニーを担当され、ホテルの家具や内装なども手掛けられているとのこと。名前は言えませんが、あのホテルもこのホテルも、実はPLUSが内装全般を仕切っていたりする。単なる文具メーカーと思ったら大間違いです。
案内されたデザインクロスは、オフィスというよりも現代美術館に近い空間でした。木と鉄、光と影。サロン、フォンブース、集中スペース、屋外テラス。それぞれが静かに主張している。「ここは“まじわる場”なんだ」と北尾さん。社員と来客、過去と未来、あるいは思考と直感。すべてが自然に交差するように設計されている。
「かつて“文化を売る百貨店”にいた僕が、今は“働き方を売っている”。不思議だよな」と北尾さんが言う。僕はただ、黙ってうなずいた。この人は昔から、時代の先を読んでいた。
テラスで缶コーヒーを飲みながら、20年ぶんの話を少しだけした。オフィスの話、出版の話、堤さんの話。気づけばあっという間に夕暮れが来ていた。
変わったものも多い。でも、変わらない人がいるというのは、なんともありがたいことだ。
こんなオフィスで働けたら、さぞかし業務効率が上がることでしょう。人材採用にも大きくプラスになるのだとか Photo by F.Y.
オフィス見学の後は、美味しいフレンチをごちそうになりました。いろいろ勉強になりました。北尾さん、ありがとうございました！
ということで本編へまいりましょう。少し前になりますが、5月末に行われたロードスターの祭典、軽井沢ミーティング見学レポートをお送りします。
