日中の勤務時間だけでは仕事が終わらないと感じている人は、米国で増加中のグループの一員ということになる。夕方以降に「第2シフト」で働く労働者のことだ。新型コロナウイルス流行をきっかけに在宅勤務が広がり、労働者は時間を問わず働くことが習慣になった。完全なリモート勤務の人は現在は減っているものの、夜になっても働き続ける人は依然として多い。その大きな理由として、会議やメール対応、実務作業が膨らみ続けていることが挙げられている。米マイクロソフトの業務用アプリケーションを利用する数百万人の労働者の活動に関する新たなデータによると、今年2月末までの12カ月間に午後8時以降に記録された会議の数は前年比16%増加した。夕食や家事などを済ませた後、午後10時までに再びメールを確認していた労働者の割合は約3分の1を占めた。