（左から）低温物流サービス会社リネージュのスダーサン・タッタイCITO、銀行大手キーバンクのエイミー・G・ブレイディCIO、クレジットカード大手ビザのラジャット・タネジャ技術担当プレジデント Photo Illustration: Photos: Lineage (Thattai), KeyBank (Brady), Visa (Taneja); Illustration Thomas R. Lechleiter/WSJ
人工知能（AI）が米企業のIT責任者の役割を拡大させる中、彼らの報酬が増えている。
企業幹部・役員報酬の分析会社Cスイート・コンプのデータによると、公開会社で最も高い報酬を得ているテクノロジー担当リーダーの多くは最高技術責任者（CTO）だが、高額の報酬を得ている最高情報責任者（CIO）も増えている。
公開会社3930社を対象にした調査によれば、2024年のCTO報酬の中央値は、前年比30.81％増の約240万ドル（約3億4000万円）だった。
一方、IT担当企業幹部専門の人材スカウト会社ヘラー・サーチ・アソシエーツのマーサ・ヘラー最高経営責任者（CEO）によると、CIOの基本報酬はおよそ20～30％増えている。同様に企業幹部人材スカウト・コンサルティング会社コーン・フェリーの調査結果では、CIOの報酬総額は15～25％増えている。
Cスイート・コンプのデータによれば、IT責任者で報酬額上位の10人は、金融サービス、小売り、ヘルスケア、物流などさまざまな業種の企業に属している。
