米南東部ノースカロライナ州のロイ・クーパー前知事は28日、連邦議会上院選への出馬を表明した。同州の連邦上院選は2026年秋の中間選挙で屈指の注目度を浴び、選挙費用も最大級になる見通し。その勝負に民主党の有力候補が加わった。クーパー氏は28日公開した動画で、「熟考して祈りをささげた結果、決断した。私は皆さんの次期米上院議員になりたい。今でも、最良の日々は未来にあると信じているからだ」と述べた。上院では現在、共和党が53対47で過半数を握る。クーパー氏の出馬表明で、上院の多数派奪還を目指す民主党のわずかな見込みが強化された。ノースカロライナ州は、北東部メーン州と並んで民主党が議席を獲得できる数少ない州の一つとみられている。