米テック大手は深刻な問題を抱えているが、それが意外な一面を見せている。米連邦捜査局(FBI)は米国人に身元を偽った何千人もの北朝鮮人がリモートワークの職に就き、米労働者に紛れ込んでいるとみている。調査によると、彼らを見分ける特徴がいくつかある。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記への絶対的忠誠心、暗号資産(仮想通貨)を盗む傾向、そして米アニメ映画「怪盗グルー」シリーズに登場する黄色い謎の生物「ミニオン」への愛着だ。ミニオンが北朝鮮人のお気に入りであることは、セキュリティー調査員の間で、やや不可解なジョークとしてたびたび取り上げられる。こうした偽装労働者の多くはミニオンのほか、同アニメシリーズの他のキャラクターをソーシャルメディアのプロフィルやメールアドレスに用いている。米調査員の一部は当初、彼らの使う「グルー」という言葉は、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)を指すと考えていた。だがそれはシリーズ第1作「怪盗グルーの月泥棒」で、ミニオンたちを手下にして月を盗もうとする自称悪党フェロニアス・グルー・シニア(声優はスティーブ・カレル氏)に敬意を表したものだった。
米企業に潜入する北朝鮮工作員、ミニオン好きが目印
「ミニオン」への言及が、米労働者に紛れ込む工作員を見分けるヒント
有料会員限定
あなたにおすすめ