中国の国有造船会社2社による160億ドル(約2兆3600億円)規模の合併が今週完了する見通しだ。米国が造船業復活への道を模索する中、世界最大の造船会社が誕生する。米国の造船会社は、何十年にもわたる海運業の衰退から巻き返しを図っているが、ドナルド・トランプ大統領による米国造船業復活に向けた野心的な計画は最近、問題に突き当たっている。短期的には、中国製船舶に高額の手数料を課すというトランプ氏の方針が、韓国と日本の競合企業にシェア奪還の機会を与えている。世界最大となる中国の造船会社は中国船舶集団(CSSC)。規制当局が最近合併を承認し、今週、中国船舶重工を吸収合併する予定で、上海証券取引所に単独上場する。