米電気自動車(EV)大手テスラの取締役会は、「世界一金持ちの男に何を与えるのか」という悩ましい問いへの答えを出した。その答えは表面的には、より多くの資金と支配力を与えることであり、史上初の1兆ドル(約147兆円)規模の報酬という形をとる。実際には取締役会は、イーロン・マスク氏を本当にやる気にさせるもの――途方もない挑戦――が盛り込まれた10年間の報酬計画について株主の承認を求めている。