先週末、中東の複数の国に潜伏していたイスラム組織ハマスの幹部が本部のあるカタールの首都ドーハに集結した。幹部らは米政府が示した新たなガザ停戦計画について協議する予定があり、イスラエル政府もこの計画を支持しているとされていた。イスラエル政府は1200人のイスラエル人が死亡、約250人が人質に取られた2023年10月7日のハマスの攻撃を巡り、関与したハマスの全メンバーを追跡し殺害するとこれまでに宣言。だが米国の同盟国であるカタールへの攻撃はタブーとされていた。その中でイスラエル当局者らは今回、そのタブーを破る決断を下し、トランプ米政権との関係が悪化するリスクを冒して攻撃を実行に移した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日正午までにドーハ北部の郊外にあるハマス幹部らの住居を標的とした大胆な攻撃を承認。この場所は、ハマス指導者らが23年10月7日の攻撃を祝った場所としても知られる。
イスラエル、米同盟国カタールへの攻撃に踏み切った舞台裏
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