米オープンAIは、企業向けソフトウエア大手オラクルから今後5年ほどで3000億ドル(約44兆2000億円)相当のコンピューティングパワー(計算能力)を購入する契約を結んだ。オープンAIの足元の売上高をはるかに超える巨額契約だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。今回のクラウド契約はこれまでに締結された中でも最大級。AIデータセンターを巡り、バブルのリスクに懸念が高まっているにもかかわらず、支出がますます拡大していることを示した。この契約に必要とされる電力容量は4.5ギガワット。フーバーダム2基以上、あるいは約400万世帯の電力消費量にほぼ匹敵する量だ。オラクルは9日夕、6-8月期(第1四半期)に受注残高を示す「残存履行義務(RPO)」が3170億ドル増加したと発表。これが好感され、10日の米株式市場では株価が前日比42%急伸する場面もあった。サフラ・キャッツ最高経営責任者(CEO)はアナリストらに対し、6-8月期中に顧客3社と契約を締結したと述べていた。
オラクルとオープンAI、クラウド契約締結 3000億ドル
特集
あなたにおすすめ