英国、オーストラリア、カナダ政府は21日、パレスチナ国家を正式に承認すると明らかにした。ガザでの戦争が2年近く続く中、欧米各国の長年の外交政策からの大幅な転換であり、イスラエルに対する世界的な不満の高まりを反映する動きとなる。オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相はパレスチナ市民の長年の願望である独立国家を受け入れ、長期化する紛争の2国家解決策に新たな活力を吹き込むためにそれぞれの政府がこの判断を下したと述べた。英国政府も同様の見解を示した。キア・スターマー英首相は、「われわれは平和の可能性を維持するために行動している」と説明。スターマー政権は数カ月前にイスラエルに最後通告を突き付け、同国がガザでの戦闘を停止し、新たな入植地建設を通じたヨルダン川西岸の段階的併合を停止しない限り、パレスチナ国家を承認すると表明していた。スターマー氏はこれらの条件が満たされていないとした。
英豪カナダがパレスチナ国家承認 歴史的な転換に
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