著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは、米石油大手オキシデンタル・ペトロリアムの石油化学事業を現金約97億ドル(約1兆4300億円)で買収すると発表した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の先の報道が確認された。バークシャーにとって2022年以降で最大の買収案件となる。オキシデンタルのビッキー・ホラブ最高経営責任者(CEO)は2日、「この取引で当社の財務基盤は強化される。過去10年にわたり石油・ガス事業で積み上げてきた資源についての大きな事業機会に弾みがつく」と述べた。バークシャーは以前からオキシデンタルの筆頭株主だった。テキサス州ヒューストンを本拠とするオキシデンタルは石油・ガス事業で最も広く知られている。石油化学事業「オキシケム」は、水の塩素処理、電池リサイクル、製紙などに使用される化学品の製造・販売を手掛ける。6月までの12カ月間で50億ドル近くの売上高を計上した。