カリブ海で中南米の麻薬密輸船とされる船舶を米軍が攻撃したことについて、民主・共和両党の上院議員らは、より適切な法的説明を国防総省の法務担当トップに求めた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。上院軍事委員会で1日に非公開で行われたブリーフィングでは、ドナルド・トランプ大統領が命じた軍の攻撃の法的根拠について、国防総省のアール・マシューズ法務顧問が詳述した。一部の関係者によれば、マシューズ氏はトランプ氏が麻薬カルテルを外国テロ組織に指定した点に何度も言及し、これによって国防総省は軍事力を行使する一方的な権限を与えられたと述べた。その上で、攻撃の正当性を示す書面の提供は拒否した。法律専門家らは、透明性と説明責任を明確にするためには正当性を示す書面が必要だとしている。