米製薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(JJ)は、バイオ医薬品開発の米プロタゴニスト・セラピューティクスの買収に向けた協議に入った。事情に詳しい関係者が明らかにした。関係者によると、取引が成立する保証はなく、協議の詳細は不明。プロタゴニストの時価総額は9日終値ベースで40億ドル(約6100億円)超。合意が成立すれば、評価額はこれを大幅に上回る可能性が高い。JJは既にプロタゴニストと尋常性乾癬(かんせん)や潰瘍性大腸炎など免疫疾患の経口治療薬の開発で提携している。ファクトセットによると、JJはプロタゴニスト株の4%近くを保有している。プロタゴニストの買収が実現すれば、同社と武田薬品工業が開発中の治療薬「rusfertide」へのアクセスも獲得できる。同薬は希少な血液疾患である真性多血症の治療の後期試験で有望な結果を示している。
J&J、バイオ医薬品のプロタゴニスト買収へ協議
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