パレスチナ自治区ガザを巡る戦後計画に向けた準備が本格化する中、ドナルド・トランプ米大統領の中東担当特使スティーブ・ウィットコフ氏と大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏が11日、現地を訪問した。一方、イスラム組織ハマスの警察が街頭に再び姿を現し、イスラエル軍の撤退開始を受けてパレスチナ人が大挙して自宅に戻り始めた。2年間にわたる戦争に終止符を打つ停戦合意の一環として、パレスチナ人は人道支援の大幅拡大を待っており、イスラエルはハマスが拘束する人質約20人の引き渡しに備えている。いずれもトランプ氏とアラブ諸国が仲介した合意の一環として、今後数日以内に実現する見通しだ。ウィットコフ氏と、和平交渉を支援したクシュナー氏は、中東における米軍最高司令官のブラッド・クーパー海軍大将と共に、イスラエル軍によるガザ視察に同行した。その後、人質受け入れの準備が進められているイスラエル軍基地に立ち寄り、司令官らとガザの軍事情勢について協議した。イスラエル軍が発表した。
米中東特使らガザ訪問、統制回復に動くハマス
米国が停戦監視拠点の準備を進める一方、ハマスの治安部隊が再び街頭に姿を現している
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